単行本情報スカイフォール~消し尽くせぬ夏の光~(1)
第1集絶賛発売中!!
発売日 2019/2/28
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戦時中の広島へ高校生がタイムスリップ!

原爆が投下される直前の広島に、
時空を超えて飛んだ現代の高校生。
原爆被災地となった広島で
オーバーラップしてくる3.11の記憶・・・・・・

高校の修学旅行で、広島平和記念資料館を見学していた南 陽太は、館内の白い扉を開けたとき、時空を超え、原爆が投下される直前の広島に飛んでしまう。
無差別に多くの人命を奪う核兵器。南は一人の少女と共に、爆心地からなるべく遠くへと自転車をこぐ。
被爆地広島で、よみがえってくる3.11の記憶・・・南は翻弄されながらも、広島の被災と復興に向き合っていく。

作家コメント
決して忘れてはいけない原爆の被災。
二人(南くんと重高さん)の視点から、「あの日」「あの時」のことを読者の皆さんに伝えていきたいと思います。
よろしくお願いします。
三門ジャクソン
名古屋市出身&在住。第284回スピリッツ賞奨励賞受賞。 2015年『Turning!』で読切デビュー。今作が初連載。

編集部コメント

戦後35年の1980年に綴られた『慟哭~この思い風化させまじ~』という手記があります。その手記の中で、かつて息子を原爆で失った母親はこう語っています。
――(被曝遺族の体験談を)語ろうとすればオロオロと、いつも胸がいっぱいになり、心はますます閉ざされて、「忘れてしまったのか」と非難もされた。
(中略)
毎年その日(八月六日)は、私は誰もいないところを求めて思い切り泣くことにしている。その八月六日が何度もめぐり、そうして去って、「この悲しみがわかるものか」とかたくなな三十余年が過ぎた。
(中略)
人生の終着駅近くなったことを痛感し、黙し続けてきたことにたまらない焦燥感を覚えるようになった。いま残しておかなければ、この戦争の残酷さ、非情さを知らぬ人ばかりになると、はじめてペンを取る決心をしたのである。

この手記がきっかけで『スカイフォール~消し去れぬ夏の光~』は生まれました。